ドビュッシー 映像 第1集の難易度・解説
映像「水の反映」
映像「ラモ―を讃えて」
映像「動き」
ドビュッシー 映像 第2集の難易度・解説
映像「葉ずえを渡る鐘の音」
映像「荒れた寺にかかる月」
映像「金色の魚」
ドビュッシー 映像の楽曲一覧
ドビュッシーの「映像」は第1集と第2集の二つの曲集にまとめられ全6曲で構成、楽曲には自然の情景や動きを描いた作品が多く見られます。ドビュッシーの初期の作品とは異なり、曲風は和声による華美な表現を抑え不必要な装飾を排除する様子が伺えます。
この様式の変化から、対象物の姿を素朴にただ自然のままに描くという、ドビュッシーの秘めた構想が感じ取れます。
【映像 第1集】
曲名 | 難易度 |
---|---|
映像「水の反映」 | 8(上級) |
映像「ラモ―を讃えて」 | 7(中級) |
映像「動き」 | 8(上級) |
【映像 第2集】
曲名 | 難易度 |
---|---|
映像「葉ずえを渡る鐘の音」 | 7(上級) |
映像「荒れた寺にかかる月」 | 7(上級) |
映像「金色の魚」 | 8(上級) |
※難易度は「G.Henle」の評価を参考にしています。
ドビュッシー 映像 第1集の難易度・解説
ドビュッシー作曲の映像第1集の収録曲はすべて「上級」の難易度に属しています。
幻想的な水の世界を描写した「水の反映」は「8(上級)」の難易度に分類されています。
映像「水の反映」
アンダンティーノ・モルト、4/8拍子、
水面の反射と小さな波紋が生み出す水の美しさを、美しいアルペジオを用いて表現しています。
緻密に敷き詰められた音色は、流麗な右手の動きに導かれ、幻想的な響きをもたらします。
拍子 | 4/8拍子 |
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目安演奏時間 | 4:30~5:20 |
難易度 | 8(上級) |
映像「ラモ―を讃えて」
レント・エ・グラーヴェ、3/2拍子、
単旋律のユニゾンから始まり、荘重な和音がゆっくりと鳴り響きます。中間部では瞑想的な音色が多声的な響きに変わり小さな抑揚を見せます。表題が示す通り、この曲はドビュッシーが讃美するジャン・フィリップ・ラモーに捧げられています。
拍子 | 3/2拍子 |
---|---|
目安演奏時間 | 6:00~7:20 |
難易度 | 7(上級) |
映像「動き」
アニメ、4/4拍子
3連符の繰り返しにより小さな躍動的を演出、無窮動的な動作は中間部では音域を広げ飛躍的な動きを見せます。
拍子 | 2/4拍子 |
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目安演奏時間 | 3:10~3:50 |
難易度 | 8(上級) |
ドビュッシー 映像 第2集の難易度・解説
ドビュッシーの映像第2集の難易度は第1集の楽曲同様、すべて「上級」のランクに属しています。
流水の中で躍動的に泳ぐ鯉を表現した「金色の魚」は「8(上級)」の難易度に分類されています。
映像「葉ずえを渡る鐘の音」
レント、4/4拍子、
全音音階的な音色が特徴で、静かな森の描写が映し出されます。葉ずえと鐘の音色は優しく、静寂の世界観を崩すことなく木霊します。
拍子 | 4/4拍子 |
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目安演奏時間 | 4:00~5:00 |
難易度 | 7(上級) |
映像「荒れた寺にかかる月」
レント、4/4拍子
和声的な旋律が神秘的な雰囲気を生み出しています。廃れた寺の侘しい景色に月の光が降り注ぐ様子からは、異国情緒が漂い、どことなく東洋の象形を感じさせます。
拍子 | 4/4拍子 |
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目安演奏時間 | 4:50~5:40 |
難易度 | 7(上級) |
映像「金色の魚」
曲想は、2匹の鯉が描かれた漆塗りの美術作品から得られたと言われています。
波打つ両手の音型はゆるやかな鯉の泳ぎを表し、上行音型のアルペジオは俊敏に飛び跳ねる鯉の躍動を想像させます。
拍子 | 3/4拍子 |
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目安演奏時間 | 3:20~4:20 |
難易度 | 8(上級) |
- 2025年1月11日、記事内容を更新