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ラヴェル 「水の戯れ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ソナチネ」の難易度・解説

ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ、水の戯れ、ソナチネ top_001



ラヴェル ピアノ曲一覧

曲名 調性 難易度
亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調 6(中級)
水の戯れ ホ長調 8(上級)
ソナチネ 嬰ヘ短調 7(上級)

※難易度は「G.Henle」の評価を参考にしています。

ラヴェル ピアノ曲の難易度・解説

ラヴェルはフランスを代表する印象主義の作曲家です。バレエの音楽作品でよく知られていますが、ピアノ曲も多数手掛けています。
特に有名なピアノ曲「水の戯れ」はラヴェルの作品の中でも高難度に属しており、「8(上級)」の難易度に分類されています。流麗かつ不規則に変化する水の動きを繊細なアルペジオで表現しており、極めて繊細なタッチと高速な運指が求められます。
一方、ラヴェルのピアノ曲で最も人気の曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」は「6(中級)」の難易度に属しています。p(ピアノ)pp(ピアニシモ)を中心としたソフトなタッチにて、深みのある和音を十分に響かせる技術が求められます。



亡き王女のためのパヴァーヌ

冒頭は「Assez doux,mais d’une sonorite(十分に柔らかく、しかし広がりのある響きで)」の指示で始まり、「A-B-A-C-A」のロンド形式で書かれています。
静かな波に身を任せたかのような浮遊感、高雅で感傷的な旋律が印象的です。
1899年にピアノ独奏曲として作曲され、1910年に管弦楽曲への編曲が行われています。

作曲年 1899年
調性 ト長調
拍子 4/4拍子
演奏時間 5:40~6:50
難易度 6(中級)

水の戯れ

4/4拍子、古典的なソナタ形式
導入は「Tres doux(非常に優しく)」の指示で動き始め、揺れ動く繊細なアルペジオが特徴的です。
緩急をつけながら流麗に動く旋律は表題の通り水の流れを連想させます。

作曲年 1901年
調性 ホ長調
拍子 4/4拍子
演奏時間 3:00~3:30
難易度 8(上級)

ソナチネ

・第1楽章は「Modere(中庸の速さで)」で、抒情的でメランコリックな旋律が特徴。第1主題は流麗で美しく、第2主題はやや内向的に歌われます。展開部・再現部はこの2つの主題が原型通り繰り返されます。
・第2楽章メヌエットの旋律は、一音一音煌めくような繊細なもの、高貴な雰囲気を醸し出し、しっとり穏やかに響き渡ります。
・第3楽章は「Anime(生き生きと)」の指示で、激動的かつ飛躍的なリズムで進行、まるで押し寄せる波のように勢いを持った旋律が印象的です。

作曲年 1903年~1905年
調性 嬰ヘ短調(第1楽章)
変ニ長調(第2楽章)
嬰ヘ短調(第3楽章)
拍子 2/4拍子(第1楽章)
3/8拍子(第2楽章)
3/4拍子(第3楽章)
演奏時間 3:40~4:50(第1楽章)
2:40~3:10(第2楽章)
3:30~4:00(第3楽章)
難易度 7(上級)
  • 2024年10月20日、記事内容を更新