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ドビュッシー 版画の難易度・解説

ドビュッシー 版画 top_000

ドビュッシー 版画一覧

版画は3曲の作品で成り立つ曲集、ドビュッシーが思い抱く各国の世界観を描いた作品です。
塔は「東洋」、グラナダの夕べは「スペイン」、雨の庭は「フランス」の想起させる描写となっています。
1903年に作曲されており、ドビュッシーの印象主義手法による独自のピアノ奏法を確立した作品と言えます。



曲名 調性 難易度
版画 第1曲「塔」 ロ長調 7(上級)
版画 第2曲「グラナダの夕べ」 嬰ヘ短調 7(上級)
版画 第3曲「雨の庭」 ホ短調 7(上級)

※難易度は「G.Henle」の評価を参考にしています。

ドビュッシー 版画の難易度・解説

ドビュッシーの版画は奏法・表現力ともに高い水準を要し、3曲すべてが「7(上級)」のランクに属しています。

版画 第1曲 「塔」

5音音階など東洋的な音楽手法が用いられた楽曲、主題はリズムと音色を変化させながら反復されます。
この曲はドビュッシーがパリ万博で耳にした、インドネシアのガムラン音楽から着想を得た言われています。

調性 ロ長調
拍子 4/4拍子
演奏時間 4:00~6:00
難易度 7(上級)

版画 第2曲 「グラナダの夕べ」

スペイン、アンダルシアの古都グラナダの夕闇情景を描いた作品、
ハバネラのリズムとギターで奏でられる音型が取り込まれており、どことなくエキゾチックな印象を与えます。

調性 嬰ヘ短調
拍子 2/4拍子
演奏時間 4:20~5:30
難易度 7(上級)



版画 第3曲 「雨の庭」

1894年に草稿された楽曲、曲の中にはフランスの二つの童謡「幼な子よ眠れ」と「私たちは森には帰らない」の表現が引用されています。
雨の音をアルペジオによる軽やかな音色で表現、流麗な右手の旋律とアクセントが求められる左手の打鍵、交錯する左右が異なる役割を持ちながら進行します。

調性 ホ短調
拍子 2/2拍子
演奏時間 3:00~3:40
難易度 7(上級)
  • 2024年9月3日、記事内容を更新