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ブラームス 2つのラプソディ Op.79の難易度・解説

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ブラームス 2つのラプソディ Op.79の楽曲一覧

2つのラプソディOp.79はブラームスが46歳であった1879年に書かれ、1880年にブラームス自身の手で初演に臨んでいます。それぞれ情熱に溢れ、立体感のある重厚さを兼ね備えています。劇的な楽想の合間に鳴り響く妖艶な旋律が印象的で、ブラームスの作品の特徴が見事に表現されています。



曲名 調性 作品番号 難易度
ラプソディ 第1番 ロ短調 Op.79-1 7(上級)
ラプソディ 第2番 変ロ短調 Op.79-2 6(中級)

※難易度は「G.Henle」の評価を参考にしています。

ブラームス 2つのラプソディ Op.79の難易度・解説

ブラームスのラプソディOp.79は中級者~上級者向けの楽曲、
Op.79-1が「7(上級)」、Op.79-2が「6(中級)」に分類されており、ビギナーにはやや難しい作品となっています。
三音連符の表現が多く現れるため、変則的なリズムを的確に押さえる必要があります。そして情熱的に響く主題には厚みのある和音が散りばめられ、力強いタッチとフォルティッシモの強調表現をうまくコントロールする技術が求められます。

ラプソディ(狂詩曲)第1番 Op.79-1

アジタート、2/2拍子、2部形式
嵐のように吹き荒れる情熱的な楽想と悲哀感を滲ませる寂しげな楽想を組み合わせ進行する主題、
中央部は長調に転じ、優しいそよ風のようなおおらかな様子が伺えます。
終局は情熱的な主題を忠実に再現し、ピアニッシモによるコーダで衰退するように曲を閉じます。

調性 ロ短調
拍子 2/2拍子
演奏時間 8:20~9:40
難易度 7(上級)



ラプソディ(狂詩曲)第2番 Op.79-2

モルト・パッショーナート・マ・ノン・トロッポ・アレグロ、4/4拍子、ソナタ形式
第1主題は重厚感のある和声的な旋律が特徴、第2主題は3連符の音色が妖艶に鳴り響きます。展開部は希望の光をさすような優しい旋律が顔を出しますが、それも束の間、第2主題の音型による不気味なテンポに変化します。抑揚をつけながら進む旋律は深い闇を想像させます。再現部を経て最後は歯切れのよい和音で曲を締めくくります。

調性 ト短調
拍子 4/4拍子
演奏時間 6:20~7:30
難易度 6(中級)
  • 2024年9月5日、記事内容を更新