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ドビュッシー ピアノのために 「前奏曲」「サラバンド」「トッカータ」の難易度・解説

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ドビュッシー「ピアノのために」の楽曲一覧

ドビュッシーの「ピアノのために」は1896年に書かれたピアノ曲集、
全3曲が収められており、表題には「前奏曲(プレリュード)」「サラバンド」「トッカータ」と、古典組曲で用いられる舞曲名が添えられています。楽曲の構造においても古典の様式が取り込まれており、ドビュッシーの代表作の「ベルガマスク組曲」とは異なる世界観が楽しめます。

曲名 難易度
ピアノのために 第1曲「前奏曲」 7(上級)
ピアノのために 第2曲「サラバンド」 6(中級)
ピアノのために 第3曲「トッカータ」 8(上級)

※難易度は「G.Henle」の評価を参考にしています。

ドビュッシー「ピアノのために」の 難易度・解説

ドビュッシーの「ピアノのために」に収録された3曲は「中級~上級」の難易度に属しています。
第3曲のトッカータは曲集の中で最も高い「8(上級)」に分類されており、急速で柔軟な動作に加え、瞬発力のある強いタッチが求められます。



ピアノのために 第1曲 「前奏曲」

アセ・アニメ・エ・トレ・リトメ、3/4拍子
冒頭からフォルテの指示で、力強く急速なパッセージが繰り広げられます。続く左手の音色は不穏な足取りを想わせ、グリッサンドを交えた力強い打鍵でピークを迎えます。分散和音を散りばめた音型を挟みながら進行し、最後は流麗なアルペジオに続く力強い和音で曲を締めくくります。

拍子 3/4拍子
演奏時間 3:20~5:00
難易度 7(上級)

ピアノのために 第2曲 「サラバンド」

アヴェック・ユーヌ・エレガンス・グラーヴェ・エ・レント、3/4拍子
静寂の中に響く鐘のような荘厳な音色、哀愁漂う旋律は後半に向かうほど厚みを増し、クライマックスでは悲しみに満ちた和音が鋭く響き渡ります。
この楽曲は後にラヴェルが編曲し、新たな管弦楽版として発表されています。

拍子 3/4拍子
演奏時間 3:50~5:50
難易度 6(中級)

ピアノのために 第3曲 「トッカータ」

ヴィフ、2/4拍子
鋭く軽快に鳴らされる東洋風の音型が特徴、激しく揺れ動く音色とともに高度な技巧が求められます。
この曲はドビュッシーの弟子のニコラス・コローイオのために書かれた曲と言われています。

拍子 2/4拍子
演奏時間 3:30~4:30
難易度 8(上級)
  • 2024年12月29日、記事内容を更新