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シューマン ノヴェレッテンの難易度・解説

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シューマン ノヴェレッテン Op.21の楽曲一覧

シューマンのノヴェレッテンは全8曲で構成されます。
この作品は1838年に作曲され、シューマンの友人アドルフ・ヘンゼルトに献呈されています。

番名 調性 難易度
ノヴェレッテン 第1番 ヘ長調 7(上級)
ノヴェレッテン 第2番 ニ長調 7(上級)
ノヴェレッテン 第3番 ニ長調 8(上級)
ノヴェレッテン 第4番 ニ長調 7(上級)
ノヴェレッテン 第5番 ニ長調 8(上級)
ノヴェレッテン 第6番 イ長調 8(上級)
ノヴェレッテン 第7番 ホ長調 8(上級)
ノヴェレッテン 第8番 嬰ヘ短調 8(上級)

※難易度は「G.Henle」の評価を参考にしています。

シューマン ノヴェレッテン Op.21の難易度・解説

シューマンのノヴェレッテンの難易度は8曲全てが「7~8(上級)」に属しています。
多数の楽節で構成されるロンド形式の曲が多く、曲中で頻繁な転調が繰り返されます。
移り変わる曲想に応じて、打鍵の強弱および音色(おんしょく)を使い分けるテクニックが求められます。



ノヴェレッテン 第1番

4/4拍子、「A-B-A-C-A-B-A」のロンド形式、
力強く勇ましい行進曲風の楽節から始まります。
Bの楽節は中声部に装飾音形を挟んだ、滑らかで抒情的な旋律を奏でます。
Cは変ニ長調に転調し、穏やかなさざ波のように低音部から高音部に向かって同系の音色が繰り返されます。

調性 ヘ長調
拍子 4/4拍子
演奏時間 5:10~6:00
難易度 7(上級)

ノヴェレッテン 第2番

2/4拍子、3部形式、きわめて速く華やかに、
主部は練習曲の要素を持ち16分音符の音型が絶え間なく続きます。
中間部は8分音符で奏られ、滑らかで温かみのある旋律が響き渡ります。この旋律は調を変え繰り返され、下降する音階を繋ぎに主部に移ります。

調性 ニ長調
拍子 2/4拍子
演奏時間 5:30~7:00
難易度 7(上級)

ノヴェレッテン 第3番

2/4拍子、「A-B-C-A」の3部形式
スタッカートで小刻みに鳴り響く主部の旋律が印象的、
途中の間奏曲では6/8拍子にテンポを変え、短く歯切れのよい小節を反復後、重低音の和音による仄暗い音型を経由しながら主部に移ります。

調性 ニ長調
拍子 2/4拍子
演奏時間 5:00~6:00
難易度 8(上級)

ノヴェレッテン 第4番

3/4拍子、「A-B-A-C-A」のロンド形式、
足取りの軽いワルツによる主題、Bの楽節では低音部から高音部に受け継がれる音型をとり抑揚をつけながら進行します。全体的に賑やかで華麗な舞踏会を連想させる曲に仕上がっています。

調性 ニ長調
拍子 3/4拍子
演奏時間 3:30~4:00
難易度 7(上級)

ノヴェレッテン 第5番

3/4拍子、「A-B-A-C-A-D-A-コーダ」の構成で書かれた長大な曲
主となるAの楽節はポロネーズ風のリズムをとり、勇ましく華麗に響き渡ります。
優しく大らかに歌い上げるBの楽節と、猛進する駿馬のように活力あふれるDの楽節、
これら対照的な楽節を経由しながら、Aの楽節が繰り返されます。

調性 ニ長調
拍子 3/4拍子
演奏時間 9:00~11:00
難易度 8(上級)

ノヴェレッテン 第6番

2/4拍子、自由な形式で書かれた楽曲
冒頭指示通りユーモアに溢れた曲想、転調を繰り返しながら多彩な表情を見せます。
全体的に明るく快活な印象を持つ作品となっています。

調性 イ長調
拍子 2/4拍子
演奏時間 4:30~5:30
難易度 8(上級)

ノヴェレッテン 第7番

3/4拍子、3部形式
主部は晴れ晴れと温かみのある旋律で華やかな世界観を映し出します。
中間部では緩やかで抒情的な音色を響かせ、ひと時の安息を与えた後、再び主部の楽節に戻ります。
再現部では主題の反復を避け、簡略化された形で楽節が添えられます。

調性 ホ長調
拍子 3/4拍子
演奏時間 3:40~5:00
難易度 8(上級)

ノヴェレッテン 第8番

2/4拍子、6つの楽節で成り立つ自由形式の大曲です。
短調で鳴り響く妖艶な旋律が特徴の第1の楽節は、明るく快活な2つのトリオの前に配置され2度登場します。
トリオの後は歌曲的で華麗な音型が展開され、前述の旋律が組み込まれた豪華絢爛なコーダで力強く曲を締めくくります。

調性 嬰ヘ短調
拍子 2/4拍子
演奏時間 11:00~13:00
難易度 8(上級)
  • 2024年9月30日、記事内容を更新